忙しいサラリーマン、子育てママも!スポーツ大会への参加が身近に

アメリカ Color Run
The Color Runの光景。フィニッシュ地点のカラフルな完走者達(photo by Yoshiko Garcia)

忙しい日々の中で体を動かす時間を取ることは、アメリカでも多くの人の課題です。しかし、準備にお金や時間がかかったり、辛い運動であったりすると続きません。そこで最近は気軽に参加できる素人のスポーツ大会が人気になっています。

記録より体験重視のレジャーへ

もともとスポーツ大会というのは、プロやセミプロ向けのものが多く、記録を競い、そのために事前に訓練を積んで大会に備えるという、本格的で試練の伴うもので、素人には敷居が高いイメージでした。しかし、最近の傾向としてプレッシャーなく気軽に参加できる大会が急増しています。その中でも特にマラソン(アメリカでは「ラン」という呼び方も定着)は、専用道具が不要ですぐに始めることができ、誰もが楽しめるイベントとして各地で毎週末のように行われています。

全米で開催されるランイベントは年間3万400回。レースの距離は、フル、ハーフ、10キロ、5キロ、1マイル(約1.6キロ)とさまざまですが、手軽な5キロレースは近年増加傾向にあり、全体の56%を占めています(*1)。

お祭りイベント的な短距離が人気

短距離ランが人気の理由は以下の通りです。

  • 自己記録を更新しやすい
  • 初めて参加する人や、忙しくて時間が取れない人でも事前練習なしにいきなり参加できる
  • お祭り要素があるイベントでは、コスプレやベビーカー、犬も一緒の走行を認められていることが多く、小さい子供連れなど家族で参加しやすく、参加自体を楽しめる
  • 自撮り棒やウエアラブルカメラも定着している今、スポーツ大会の様子をソーシャルメディアへ投稿する楽しみがある
  • 短距離なので完走しやすく、完走者にもらえるメダル収集を趣味にする人も

こういった大会の中には全米各地を回って開催されるイベントもあり、あちこちに出向く追っかけ参加者もいるほど。特に人気のThe Color Runは、5キロの走行コースにピンク、イエロー、ブルーなど色のゲートが設けられ、ゲートを通過するたびにカラーのパウダーをかけられるイベントで、常連が多いことで知られています。ランナーは全身多色のパウダーに染まってフィニッシュ。その抑揚感が病みつきになるようで、現在では35ヵ国以上で開催され、延べ6万人以上が参加する規模になっています。

アメリカ ランイベント
仮装も楽しみなThe Super Run。左はバットマンに扮した筆者(photo by Yoshiko Garcia)

The Super Runも5キロで、スーパーヒーローのコスプレで走るランイベントです。仮装が必須ではありませんが、多くの人が仮装していてその場はまるでハロウィンパーティのよう。このランも、競うというよりは仮装を楽しむ、イベント自体を楽しむことが目的です。

チャリティにもラン&ウォーク大会、企業も積極的に関与

非営利団体や慈善活動が寄付金集めを目的として行うチャリティイベントでも、スポーツ大会が増えています。参加費用が寄付金となり、会場に設けられた企業ブースでの売上も寄付される仕組みです。参加者としては大会を楽しみながら寄付ができます。こういった大会にはランに加えウォークも人気です。多くの参加者を集めやすいので、同時開催されることも多いです。また体を動かすことが苦手でも主催側ボランティアとして関わることが可能です。

Subaruが主催する素人向けランイベント、Ladin Subaru Love Run

企業もスポーツ大会への関与を強めています。こうしたイベントは消費者と直接関わる貴重なマーケティングの機会であり、コミュニティ活動や慈善活動の積極性アピールにも繋がるなど多くのメリットがあるため、レースを主催したり、チャリティイベントに協賛したりする企業が増えています。

筆者も11月18日にVentura(ベンチュラ)で行われたThe Color Runに参加しました。途中、セルフィーを撮り合いながら走る人達、子供やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に家族総出で参加する人達、コース脇の家から参加者へ声援を送る人達など、それぞれがそれぞれの形でイベントを楽しんでいる光景が印象的でした。私自身、事前に少し走って準備しようと思っていましたが結局全く練習できずに本番に挑んでも、無事楽しく完走してメダルももらい、ちょっとした達成感を得ることができました。

参加する側、協賛する側のいずれにもメリットの多いスポーツ大会。その可能性に目を向けてみてはいかがでしょうか?

そのほかのランイベント例:
  • Tough Mudder Mud Run – 障害物レースのようなイベント。コースは1マイルからあり子供も参加可。メダルも時間の記録もなしで泥まみれになってフィニッシュと、童心に返って楽しめる
  • runDisney – アメリカやフランスで行われているマラソン。ディズニーランド周辺を走ったり、キャラクターのコスプレで参加したり、キャラクターに出会えたりと、ファンは見逃せない大人気イベント
出典:

*1 Running USA – 2017 U.S. Road Race Trends



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