March 16, 2016 | Posted in ビジネストレンド | By

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食材宅配サービス

近年ニューヨークやサンフランシスコなど都市部では、食材の宅配サービスが人気を博しています。長時間勤務の独身者や共働きの家庭など、毎日夕食の食材の買い出しから調理までこなすのは時間的にも体力的にも難しいと感じる人が増える中、食材宅配はそういった人々の声や生活リズムに応えたサービスを供給しています。

食材宅配サービスは英語ではMeal Kit Delivery Service(ミールキット デリバリーサービス)と呼ばれ、Blue Apron(ブルーエプロン)Hello Fresh(ハローフレッシュ)Plated (プレイティッド)の3社を筆頭に、続々と特色のある新しいサービスが出現しています。こういった食材宅配サービスは基本的に、一食一人あたり10~13ドル前後の夕食の食材を1週間分まとめて宅配し、利用者は同封されたレシピに基づいて調理をするシステムとなっています。調理時間の目安は20分~30分程に設定されています。

どのサービスも厳選された新鮮な食材をはじめ、調理チームやレストランシェフが考案したグルメなレシピなど、それぞれ売りがあります。その中で最大の人気を誇り、最多の顧客数を持つといわれるのがBlue Apronです。Blue Apronのメニューは、ベジタリアン、魚介あり、肉あり、の3種類のタイプから選ぶのみで、個々のカスタマイズはできないなど、利用者の選択肢は最も少ないのですが、一食当たりの値段が9.99ドルと競合より安く、そしてなんといっても「いつもと少し違った冒険」をさせてくれるオリジナルレシピが人気の秘密のようです。Blue Apronのウェブサイトでも、「我々のオリジナルレシピは、各家庭のシェフが、毎週新しい食材や新しい調理技術に挑戦できるように作っています」としています。

例えば、Blue Apronの最近の献立に海鮮ソースと干しシイタケ入りのハンバーガー(味噌マヨネーズ付き)、サツマイモのローストがありました。アジアの食材や調味料に馴染みのないアメリカ人でも、すでに計量してある調味料を混ぜ合わせ、レシピに沿って作っていけば、「味噌」「海鮮ソース」「干しシイタケ」など、普段なら手にしない食材にも気軽に挑戦することができます。また初めての調味料もすでに計量してあるので、無駄がありません。

こういった食材宅配サービスの主な顧客層は、サービスが都市部で充実していることもあり、比較的若くグルメで好奇心旺盛、そして可処分所得も多い世代といえます。食材宅配サービスは、日本やアジアの食材を無理なく現地の人々に紹介し、浸透させていく新しい糸口となるかもしれません。日本の食品メーカーにとっても、こういった宅配サービスとの提携は大きな商機につながる可能性を秘めています。

すでにBlue Apronに自社製品を供給する日系メーカーもあります。アメリカに3ヵ所の拠点を持つ製麺会社、Sun Noodle(サンヌードル)です。アメリカでのラーメン人気を背景に、Blue Apronも献立にラーメンを取り入れ、自宅で簡単に調理できるレシピを考案しています。

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